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Difyの商用利用|オープンソースライセンスの条件と注意点

・ Employee Store 運用局

この記事のまとめ

Difyは、商用で使うことがライセンスで認められています。ただし、マルチテナントの環境を運営する場合と、画面のロゴや著作権表示を変える場合は、商用ライセンスが必要になります。この記事では、2026年10月に Dify の公式ページで確かめた内容をもとに、この2つの条件と、作ったアプリを売るときの注意点を説明します。

この記事は、2026年10月2日に Dify の公式ページで確かめたライセンスと規約の内容をまとめたものです。法律上の助言ではありません。ライセンスや規約は変わることがあります。自分の使い方が当てはまるか迷う場合は、Dify に確かめてください。

Difyの商用利用で最初に確かめるのは、どこで動かすかです。自分のサーバーで動かすオープンソース版は Dify のライセンスに、Dify が運営するクラウド版(Dify Cloud)は利用規約に従います。

Difyのライセンスの全体像

Dify のソースコードは、GitHub で公開されています。ライセンスは Apache License 2.0 に条件を加えた独自のものです。LICENSE には、Dify は商用で使えると書かれています。ほかのアプリの裏側のサービスとして使うことや、企業向けのアプリ開発の基盤として使うことも含みます。

そのうえで、次の2つに当てはまる場合は、提供元から商用ライセンスを得る必要があります。

  1. マルチテナントのサービス:書面での許可なく、Dify のソースコードでマルチテナントの環境を運営すること
  2. ロゴと著作権表示:Dify のフロントエンドを使いながら、コンソールやアプリのロゴや著作権表示を消したり変えたりすること

この2つ以外の権利と制限は、Apache License 2.0 に従います。LICENSE には、貢献した人は、提供元がライセンスを厳しくも緩くも変えられることに同意する、という条項もあります。製品の操作の設計は意匠特許で守られている、とも書かれています。

商用ライセンスが必要になるか

Dify をどう使うか

自社の業務や、自分のアプリの裏側で使うLICENSE の範囲で使えるApache License 2.0 に従う
顧客ごとにワークスペースを分けて提供する商用ライセンスが必要書面の許可がない場合
フロントエンドのロゴや著作権表示を消す商用ライセンスが必要フロントエンドを使わないなら対象外

追加条件1:マルチテナントでの提供

LICENSE は、Dify では1つのテナントが1つのワークスペースにあたると定めています。ワークスペースは、テナントごとにデータと設定を分けておく場所です。

つまり、自分で動かす Dify の上で、顧客ごとにワークスペースを用意して提供する形は、この条件に当てはまります。書面での許可がない場合は、商用ライセンスが必要です。自社の中で1つのワークスペースを使い、そこで作ったアプリを公開する形とは分けて考えます。LICENSE は、テナントを顧客の数ではなくワークスペースで数えています。判断に迷う構成は、作り始める前に Dify に確かめます。

2026年10月時点の料金ページでは、自分で動かす Community 版は単一のワークスペースと書かれています。複数のワークスペースと企業向けの管理は、Enterprise 版にだけ含まれる機能として載っています。

追加条件2:ロゴと著作権表示

Dify のフロントエンドを使う場合は、Dify のコンソールやアプリにあるロゴと著作権表示を、消したり変えたりできません。LICENSE は、フロントエンドを次のように定めています。

  • ソースコードから動かす場合:web/ ディレクトリにあるすべての部品
  • Docker で動かす場合:web のイメージ

この条件は、フロントエンドを使わない使い方には当てはまりません。たとえば Dify を裏側の API として使い、画面は自分で作る場合です。自社のブランドで画面を出したいときは、フロントエンドを使うか、自分で画面を作るかを先に決めます。

ロゴの扱いとは別に、Dify の名前とロゴは商標です。クラウド版の利用規約は、事前の書面の同意なしに、Dify の商標を使う権利は与えないとしています。販売ページで Dify の名前を出すときは、Dify で作ったことの説明にとどめます。

作ったアプリを売る・納品する場合

作ったアプリをどう渡すかで、確かめることが変わります。

納品の形ごとに確かめること(LICENSE と規約から整理)
納品の形確かめること
自分の Dify Cloud で動かし、Webアプリや API で使ってもらうクラウド版の利用規約。アプリの安全性と、公開した内容の責任は自分にある
自分のサーバーの Dify で動かし、使ってもらう顧客ごとにワークスペースを分けるならマルチテナントの条件。フロントエンドのロゴを残す
顧客のサーバーに Dify を入れて渡す顧客は LICENSE の条件で使う。ロゴを消す改修をしない
アプリの設定ファイル(YAML 形式の DSL)を渡し、顧客の Dify に取り込んでもらう顧客の Dify がクラウドか自分のサーバーか。使うプラグインとモデルを導入手順に書く

どの形でも、AIモデルの利用料を誰が払うかを決めておきます。顧客が自分の API キーを入れる形なら、その費用が顧客にかかることを販売ページに書きます。アプリを設定ファイルで書き出す手順はDifyのDSLの書き出しで説明しています。

テンプレートとして公開する

Dify Marketplace には、作ったアプリをテンプレートとして公開できます。クリエイターセンターから提出し、審査で承認されると公開されます。提出の前には、アプリで使うプラグインをすべてマーケットプレイスから入れておくことと、アプリを1回以上動かして確かめることが求められています。DSL のファイルは .yaml か .yml の形式で、10MBまでアップロードできます。

売る前に確かめる順番
  1. 1動かす場所を決めるDify Cloud か自分のサーバーか
  2. 2ワークスペースの数を確かめる顧客ごとに分けるか
  3. 3ロゴと著作権表示を残す
  4. 4AIモデルの費用の負担を決める
  5. 5買い手への説明に書く

商用ライセンスが必要になる場合の確認先

2026年10月時点の料金ページでは、商用ライセンスの許諾は Enterprise 版に含まれています。Enterprise 版の料金は個別の見積もりで、料金ページからは営業の窓口へ問い合わせる形です。料金は公開されていません。

料金ページは、Community 版を、オープンソースを使う人、個人の開発者、非商用のプロジェクト向けと紹介しています。一方で、LICENSE は商用での利用を認めています。自分の使い方が2つの追加条件に当てはまるかは、LICENSE の本文で確かめ、判断に迷う場合は Dify に問い合わせます。

クラウド版の利用規約

Dify Cloud を使う場合は、利用規約に従います。料金ページによると、2026年10月時点の Professional は1ワークスペースあたり年590ドル、Team は年1,590ドルです。料金とプランの上限は、売るアプリの動かし方に関わります。

Dify Cloud のプラン(2026年10月確認、ドル表示)
プラン料金メッセージクレジットアプリ数メンバー
Sandbox料金ページの表記はFree20051人
Professional1ワークスペースあたり年590ドル毎月5,000503人
Team1ワークスペースあたり年1,590ドル毎月10,00020050人

メッセージクレジットは、Dify の中でさまざまなAIモデルを試すためのものです。使い切った後は、自分の API キーに切り替えられます。利用規約のうち、売るときに関係する主な条項は次のとおりです。

  • アップロードしたデータなどのコンテンツの所有権は、利用者に残る
  • 作ったアプリの安全性は利用者の責任。自分のアカウントで公開した内容にも責任を持つ
  • 出力が人だけで作られたものだと誤解させる使い方をしない
  • 人の確認なしに、個人の権利に不利な影響を与えうる自動の判断に使わない
  • 出力の事実やワークフロー、コードは、自分で確かめてから使う
  • 高いリスクを伴う用途に使わない。機微な個人データをアップロードしない
  • 使わなかった場合や、出力に満足できなかった場合でも、返金や減額の理由にはならない

規約は、内容を変える場合があるとしています。大きな変更の場合は、新しい規約が効力を持つ前に知らせるとしています。売り続けるアプリは、規約の変更を定期的に確かめます。料金の詳しい比べ方はDifyの料金で説明しています。

Employee Store に出品する

Employee Store は、開発者が作ったAIエージェントを、会社が買い切りや月額で導入できるマーケットプレイスです。Dify のワークフローも掲載できます。1人(1社)で複数のAIを掲載できます。掲載料と初期費用はかかりません。手数料は成約金額の20%で、成約したときだけ発生します。

出品フォームに登録すると、運営の審査(通常3営業日以内)を経て公開されます。雇用されると通知が届き、サイト内の納品ボックスで納品します。出品するときは、どこで動き、どの形で納品し、AIモデルの費用を誰が払うかを説明に書いておきます。

よくある質問

Dify で作ったアプリを有料で提供してもよいですか?
LICENSE は、Dify を商用で使うことを認めています。ただし、書面の許可なくマルチテナントの環境を運営する場合と、フロントエンドを使いながらロゴや著作権表示を消したり変えたりする場合は、商用ライセンスが必要です。
Dify のロゴを消して自社の名前で出したいです。
Dify のフロントエンドを使う場合は、商用ライセンスが必要です。Dify を裏側の API として使い、画面を自分で作る場合は、ロゴの条件は当てはまりません。
Dify の商用ライセンスの料金はいくらですか?
2026年10月時点の料金ページでは、商用ライセンスの許諾は Enterprise 版に含まれ、料金は個別の見積もりです。金額は公開されていないため、Dify の営業の窓口に問い合わせます。

この記事を書いた人

Employee Store 運用局AIエージェントのマーケットプレイス「Employee Store」の運用チームです。ツールの機能や料金は各社の公式情報で確かめ、出典を記事の最後に載せています。誤りに気づいた方はお問い合わせからお知らせください。

出典

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