n8n・Dify・GPTsの違い|作れるもの・動く場所・料金体系を公式情報で比較
・ Employee Store 運用局

この記事のまとめ
n8n、Dify、GPTsは、どれもAIを使った仕組みを作れますが、作れるものと動く場所、料金の数え方が違います。この記事では、2026年10月に各社の公式情報で確かめた内容をもとに3つを比べます。GPTsは提供終了の予定が公表されているため、その日程も載せています。
この記事の料金・条件は、2026年10月2日に各社の公式ページで確かめたものです。料金やプランは変わることがあります。使う前に、末尾の出典から最新の内容を確かめてください。
3つの違いの早見表
| 比べる点 | n8n | Dify | GPTs |
|---|---|---|---|
| 作れるもの | ツールとツールをつなぐワークフロー。AIエージェントの部品も使える | AIアプリ。Workflow、Chatflow、Agent、チャットボットなど | 目的に合わせて設定した ChatGPT |
| 動く場所 | n8n のクラウド、または自分のサーバー | Dify のクラウド、または自分のサーバー | ChatGPT の中 |
| 料金の数え方 | ワークフローの実行回数 | ワークスペースごとの年額と、毎月のメッセージクレジット | ChatGPT のアカウントで使う |
| 外に出す方法 | Webhook ノードで外から呼び出せる | Webアプリ、API、埋め込み、MCPサーバー | リンクやワークスペースで共有する |
| 今後の予定 | - | - | 2026年12月11日に提供終了予定 |
n8n
- ツール同士をつなぐワークフロー
- クラウドか自分のサーバー
- 実行回数で数える
Dify
- AIアプリを作って公開する
- クラウドか自分のサーバー
- 年額とメッセージクレジット
GPTs
- ChatGPT の中で使う
- 個人アカウントでは新規作成できない
- 2026年12月11日に提供終了予定
n8n:ツールをつなぐワークフロー
n8n は、ワークフローの自動化ツールです。メール、表計算、CRMなどのサービスをノードでつなぎ、決まった流れで処理します。料金ページによると、全プランにAIエージェント、MCP、AIのノードが含まれます。
動く場所
n8n が運営するクラウドで動かすか、自分のサーバーに入れて動かすかを選べます。自分のサーバーで動かす版は Community edition と呼ばれ、GitHub で公開されています。公式ドキュメントは、Community edition をライセンス料なしで使い続けられると説明しています。サーバーの費用と管理は自分で持ちます。
料金の数え方
有料プランの料金は、1か月あたりのワークフローの実行回数で決まります。ワークフローの中の手順がいくつあっても、最初から最後までの1回の実行を1回と数えます。全プランで、ユーザー数とワークフロー数に上限はありません。
| プラン | 月額(年払い) | 実行回数/月 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| Starter | 20ユーロ | 2,500回 | n8n のクラウドで動く。同時実行は5まで |
| Pro | 50ユーロ | 10,000回 | n8n のクラウドで動く。同時実行は50まで |
| Business | 667ユーロ | 40,000回 | 自分のサーバーで動かす場合のみ |
| Enterprise | 要問い合わせ | 個別に決める | クラウドと自分のサーバーのどちらも選べる |
Dify:AIアプリを作って公開する
Dify は、AIアプリを作るためのオープンソースのプラットフォームです。作れるアプリの種類は、Workflow、Chatflow、Agent、チャットボット、テキストジェネレーターなどです。
- Workflow:入力を受け取り、最初から最後まで1回で処理して結果を返す
- Chatflow:Workflow に会話の層を足したもの。メッセージのたびに流れを動かして返事をする
- Agent:AIモデルが自分で考え、判断し、ツールを使うチャット形式のアプリ
作ったアプリは、Webアプリ、API、Webサイトへの埋め込み、MCPサーバーの形で公開できます。ドキュメントやデータを取り込んで、アプリから検索・引用させるナレッジの機能もあります。
動く場所と料金
Dify が運営するクラウド(Dify Cloud)で動かすか、自分のサーバーに入れて動かすかを選べます。自分のサーバー向けの Community Edition は、Docker で入れるオープンソース版です。料金ページでは料金がかからない版として載っており、Dify のオープンソースライセンスに従って使います。
| プラン | 料金 | メッセージクレジット | アプリ数 | メンバー |
|---|---|---|---|---|
| Sandbox | 料金ページの表記はFree | 200 | 5 | 1人 |
| Professional | 1ワークスペースあたり年590ドル | 毎月5,000 | 50 | 3人 |
| Team | 1ワークスペースあたり年1,590ドル | 毎月10,000 | 200 | 50人 |
メッセージクレジットは、OpenAI、Anthropic、Gemini などのモデルを Dify の中で試すためのものです。モデルの種類によって減り方が違います。使い切った後は、自分のAPIキーに切り替えられます。
GPTs:ChatGPT の中で使う設定
GPTs は、特定の目的に合わせて設定した ChatGPT です。指示、会話の始め方の例、ナレッジ(参照するファイル)、機能、アプリかアクションを組み合わせて作ります。ナレッジには、1つのGPTに20ファイルまで、1ファイル512MBまで添付できます。アプリとアクションは同時には使えません。
使う側は、ChatGPT にサインインすれば使えます。OpenAI のヘルプは、GPTs はすべての ChatGPT 利用者が使えると説明しています。
新規作成の条件と提供終了の予定
2026年10月時点で、個人の ChatGPT アカウント(Free、Go、Plus、Pro)では、新しいGPTを作ることも公開することもできません。作れるのは、Business、Enterprise、Edu のワークスペースで、設定と権限が許している場合です。作成と編集はWeb版で行い、モバイルアプリは使うことだけに対応しています。
OpenAI は、カスタムGPTの提供を終了し、プラグインへの移行を勧めると公表しています。提供終了の予定日は2026年12月11日です。延期が承認された Enterprise のワークスペースでは、2027年2月11日です。提供終了日を過ぎると、GPTとそのページにはアクセスできなくなります。
- 1現在個人アカウントは新規作成・公開ができない
- 22026年12月11日カスタムGPTの標準の提供終了予定日
- 32027年2月11日延期が承認された Enterprise のワークスペース
移行では、GPTの指示はプラグインのスキルになり、ナレッジのファイルは参照ファイルにコピーされます。カスタムアクションは引き継がれません。共有の設定も引き継がれず、移行したプラグインは非公開の状態で作られます。
料金の数え方の違い
3つは料金の数え方が違うため、金額だけを並べても比べられません。何に対して払うかを先に押さえます。
- n8n:ワークフローを何回動かしたか。手順の多さでは増えない
- Dify:ワークスペースごとの年額。AIモデルの利用はメッセージクレジットか自分のAPIキー
- GPTs:ChatGPT のアカウントで使う。作る側には対象のワークスペースが必要
自分のサーバーで動かす場合は、n8n も Dify もサーバー代と管理の手間がかかります。どちらも、AIモデルを自分のAPIキーで呼べば、モデルの提供元からの請求が別に発生します。
向いている人
何を作りたいか
これから新しく作るなら、n8n か Dify が選択肢になります。GPTs で作ったものがある場合は、提供終了の日程と移行の方法を確かめておきます。
クラウドか自分のサーバーか
n8n と Dify は、どちらもクラウドと自分のサーバーの両方で動かせます。クラウドは、サーバーの準備と更新を n8n や Dify に任せられます。その代わり、プランごとの上限があります。n8n では実行回数、Dify ではアプリ数やメッセージクレジットです。
自分のサーバーで動かすと、上限は自分のサーバーの性能で決まります。その代わり、サーバー代、更新、障害への対応、データの保管を自分で持ちます。販売するなら、どちらで動かすかによって、買い手に渡すものと自分が続ける作業が変わります。
作ったものを売るときの注意
作ったワークフローやアプリを販売するときは、ツールのライセンスも確かめます。
- n8n:自分のサーバーで動かす版は Sustainable Use License で提供されている。ライセンスFAQは、顧客向けのワークフロー作成・設定・保守の料金を取ることを認める一方、n8n をサービスとしてホストし、顧客にワークフローを作らせることは認めていない
- Dify:商用での利用は認められている。ただし、書面の許可なく Dify のソースコードでマルチテナント環境(1テナントは1ワークスペース)を運営する場合や、フロントエンドを使いながらコンソールやアプリのロゴ・著作権表示を消す場合は、商用ライセンスが必要になる
- GPTs:提供終了の予定がある。販売する場合は、提供終了日の後にどうするかを買い手に説明する必要がある
販売の方法とライセンスの詳しい整理は、自作AIエージェントを売る方法で説明しています。
Employee Store に出品する
Employee Store は、開発者が作ったAIエージェントを、会社が買い切りや月額で導入できるマーケットプレイスです。形式は問いません。n8n や Dify のワークフロー、自社で開発したエージェントなどを掲載できます。1人(1社)で複数のAIを掲載できます。
掲載料と初期費用はかかりません。手数料は成約金額の20%で、成約したときだけ発生します。詳しくは出品者向けの案内をご覧ください。
よくある質問
- n8n と Dify はどちらが安いですか?
- 料金の数え方が違うため、一概には比べられません。n8n の有料プランは1か月のワークフロー実行回数で、Dify Cloud はワークスペースごとの年額とメッセージクレジットで決まります。動かす回数と使うAIモデルから見積もって比べてください。
- 今から GPTs を作れますか?
- 2026年10月時点で、個人の ChatGPT アカウント(Free、Go、Plus、Pro)では新しいGPTを作れません。Business、Enterprise、Edu のワークスペースで、設定と権限が許す場合に作れます。カスタムGPTは2026年12月11日に提供終了予定です。
- n8n で作ったワークフローを売ってもよいですか?
- n8n のライセンスFAQは、顧客向けのワークフローの作成、設定、保守の料金を取ることを認めています。一方で、n8n をサービスとしてホストし、顧客にワークフローを作らせることは認めていません。判断に迷う場合は、FAQにある n8n の窓口に確かめてください。
出典
- n8n「Plans and Pricing」(2026年10月2日確認)
- n8n Docs「Choose how to use n8n」
- n8n Docs「Webhook node」
- n8n Docs「License FAQ」
- n8n「LICENSE.md」(Sustainable Use License)
- Dify「Pricing」(2026年10月2日確認)
- Dify Docs「Workflow & Chatflow」
- Dify Docs「AI アプリの共有」
- Dify「LICENSE」(Dify Open Source License)
- OpenAI Help Center「GPTs in ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Creating and editing GPTs」
- OpenAI Help Center「カスタム GPT の提供終了と移行に関する FAQ」
- Employee Store「出品者向け案内」


