n8nの使い方|できることと最初のワークフローの作り方
・ Employee Store 運用局

この記事のまとめ
n8nの使い方は、ノードを置いてつなぎ、動かして確かめ、公開するという流れです。この記事では、n8n の公式ドキュメントと料金ページをもとに、n8n とは何かから、最初のワークフローを動かすまでの手順を説明します。
この記事の手順と料金は、2026年10月2日に n8n の公式ドキュメントと料金ページで確かめたものです。画面の名前や手順は変わることがあります。使う前に、末尾の出典から最新の内容を確かめてください。
n8n の入門として近道なのは、公式のチュートリアルを1本最後まで動かすことです。この記事では、その手順を日本語で追いながら、初心者がつまずきやすい点を補います。
n8nとは:ノードをつないで仕事を自動化するツール
n8n は、ワークフローを自動化するツールです。公式ドキュメントは、AIの機能と業務の自動化を組み合わせた、フェアコードのライセンスのツールと説明しています。画面の上に、ノードと呼ばれる部品を置いて線でつなぎ、処理の流れを作ります。
読み方は「エヌ・エイト・エヌ」です。GitHub の説明によると、名前は nodemation を縮めたものです。node はノードの画面と Node.js から、mation は automation から取っています。
自分のサーバーで動かす版は、Sustainable Use License で公開されています。作ったものを売る場合のライセンスの注意は、n8n・Dify・GPTsの違いで説明しています。
n8nでできること
n8n で何ができるかを一言でいうと、サービス同士をつなぎ、決まったきっかけで決まった処理を動かすことです。GitHub の説明では、1500以上の連携先と、9,000以上のワークフローのテンプレートがあるとしています。
- 決まった時刻に動かす:毎週月曜にデータを集めて送る
- 外からの呼び出しで動かす:フォームの送信や Webhook を受けて処理する
- データを分ける:If ノードで条件ごとに流れを分ける
- AIを組み込む:AI Agent ノードで、AIモデルにツールを使わせる
- コードを足す:画面の部品で足りない処理を、コードで書き足す
料金ページによると、n8n のクラウドの有料プランは、1か月のワークフローの実行回数で料金が決まります。ワークフローの中の手順が多くても、最初から最後までの1回を1回と数えます。
始め方:クラウド版とセルフホスト
n8n を始める方法は2つです。n8n が運営する n8n Cloud を使うか、自分のパソコンやサーバーに入れて動かすかです。公式ドキュメントは、新しく使う人には n8n Cloud を勧めています。
どう始めたいか
n8n Cloud で始める
n8n Cloud には、Pro プランの機能を14日間試せるトライアルがあります。料金ページでは、トライアルの開始にクレジットカードは要らないとされています。続けて使う場合の料金は、年払いの月額で Starter が20ユーロ、Pro が50ユーロです。1か月の実行回数は、Starter が2,500回、Pro が10,000回です。
セルフホストで始める
自分の環境で動かす場合は、Docker を入れたうえで、ターミナルで curl -fsSL https://get.n8n.io | sh を実行します。公式ドキュメントでは、これをワンライン・セットアップと呼んでいます。起動したら、ブラウザで http://localhost:5678 を開きます。
同じドキュメントは、n8n 3.0 から n8n は Docker でのみ配布され、npm でのインストールは使えなくなると説明しています。n8n 3.0 の公開は2026年10月の予定とされています。これから始めるなら、Docker を使う方法を選びます。サーバーの準備と更新は自分で行います。
最初のワークフロー:トリガーからアクションまで
公式のチュートリアルでは、NASA の公開APIから太陽フレアの情報を取り、大きさで2つに分けて送るワークフローを作ります。週に1回、自動で動く形です。
- 1Schedule Trigger毎週月曜の9時に動かす
- 2NASA ノード直近7日の太陽フレアの情報を取る
- 3If ノードX クラスかどうかで2つに分ける
- 4PostBin ノード分けた結果をそれぞれ送る
- 5Execute Workflow で試す
- 6Publish で公開する
n8n Docs「Build your first workflow」をもとに作成
- 新しいワークフローを作る。最初の画面で Start from Scratch か Create Workflow を選ぶ
- Add first step から Schedule Trigger を置く。間隔を Weeks、1週ごと、月曜の9時0分にする
- NASA ノードを置き、Get a DONKI solar flare を選ぶ。NASA の公開APIのキーを取り、認証情報として保存する
- 開始日に式を入れ、7日前からのデータに絞る。Execute step で、そのノードだけ動かして結果を見る
- If ノードを置き、classType に X が含まれるかで条件を作る
- true と false のそれぞれに PostBin ノードをつなぎ、送る文に classType を入れる
- Execute Workflow で全体を動かし、PostBin の画面で結果を確かめる
- 毎週自動で動かすなら Publish を押して公開する
手順の中に出てくる2つの言葉を補います。認証情報は、連携先のサービスが発行するAPIキーなどの情報です。n8n はこれを使って、利用者としてサービスにつなぎます。公式ドキュメントは、認証情報を n8n の外で共有したり見せたりしないよう注意を促しています。式は、二重の波かっこで囲んで書く計算です。チュートリアルでは、今日から7日前の日付を式で作り、開始日に入れています。
このチュートリアルで、トリガー、認証情報、データの処理、条件分岐、式という、n8n の基本の考え方がひととおり出てきます。ほかの仕事を自動化するときも、トリガーから始めて処理をつなぎ、最後に結果を送る形は同じです。
つまずきやすい点
初心者がつまずきやすいのは、手動で動かすときと、公開して自動で動くときの違いです。
手動の実行
- Execute Workflow や Execute step で動かす
- ピン留めしたデータを使える
- 有料プランの実行回数に数えない
本番の実行
- 公開後にトリガーで自動で動く
- ピン留めしたデータは使われない
- 有料プランの実行回数に数える
- 公開を忘れる:作っただけでは自動で動かない。Publish を押すと、スケジュールや Webhook の本番用URLが動き始める
- トリガーがない:一部のノードだけ動かすときも、トリガーにつながっている必要がある。手動のトリガーをつなげば試せる
- データが来ない:前のノードを一度動かさないと、次のノードで項目を選べない
- 外部サービスの制限:チュートリアルの PostBin の受け口は、作ってから30分で消える。時間が過ぎたら作り直す
- 認証情報の扱い:APIキーなどは n8n の認証情報に保存し、外に見せない
ピン留めは、ノードの出力を保存して、次からはそのデータで試す機能です。外部のサービスを何度も呼ばずに試せます。失敗した本番の実行は、Executions の画面からデータをエディターに読み込んで直せます。
保存と公開の関係
n8n は、編集中のワークフローを自動で保存します。保存は、編集してから1〜5秒ほどで行われます。ただし、保存した変更は下書きのままです。本番の実行は、公開したときの版で動きます。公開した後に直した場合は、もう一度 Publish を押すまで、本番には反映されません。
実行回数の数え方
有料プランの実行回数に数えるのは、本番の実行だけです。数え方はトリガーの種類で違います。
- Schedule Trigger:動くたびに1回。結果が成功でも失敗でも数える
- 定期的に確かめるトリガー:新しいデータが見つかったときだけ1回
- Webhook:トリガーを動かしたリクエストごとに1回
- 数えないもの:手動の実行、ほかのワークフローから呼ばれた子のワークフロー、エラー用のワークフロー
本番で失敗したときに知らせを受けたいなら、エラー用のワークフローを作ります。Error Trigger ノードから始まるワークフローを作り、元のワークフローの設定で指定すると、失敗したときにメールやチャットで知らせられます。
次に覚えること:AIノードと連携
最初のワークフローが動いたら、AIを組み込んでみます。AI Agent ノードに、チャットモデルとツールをつなぐと、AIがツールを選んで仕事を進めます。AI Agent ノードには、ツールを少なくとも1つつなぐ必要があります。手順はn8nでAIエージェントを作るで説明しています。
料金ページによると、クラウドの全プランに、エージェント、MCP、AIのノードが含まれます。ほかのサービスとのつなぎ方は、n8nの連携にまとめています。
作ったワークフローを人に使ってもらう
業務に役立つワークフローができたら、ほかの会社に使ってもらう道もあります。Employee Store は、開発者が作ったAIエージェントを、会社が買い切りや月額で導入できるマーケットプレイスです。n8n のワークフローも掲載できます。掲載料と初期費用はかからず、手数料は成約金額の20%で、成約したときだけ発生します。詳しくは出品者向けの案内をご覧ください。
よくある質問
- n8n の読み方は何ですか?
- 「エヌ・エイト・エヌ」と読みます。GitHub の説明によると、nodemation という名前を縮めたものです。
- n8n は料金がかかりますか?
- 自分の環境で動かす Community edition は料金がかかりません。n8n Cloud には14日間のトライアルがあり、有料プランは年払いの月額で Starter が20ユーロ、Pro が50ユーロです(2026年10月確認)。
- 作ったワークフローが自動で動きません。
- 公開しているかを確かめてください。n8n では、Publish を押して公開すると、スケジュールや Webhook の本番用URLが動き始めます。手動のトリガーだけのワークフローは、自動では動きません。
出典
- n8n Docs(2026年10月2日確認)
- n8n Docs「Build your first workflow」
- n8n Docs「Choose how to use n8n」
- n8n Docs「One-line setup」
- n8n Docs「Types of executions」
- n8n Docs「Understand executions」
- n8n Docs「Save and publish workflows」
- n8n Docs「Pin and mock data」
- n8n Docs「Debug executions」
- n8n Docs「Handle errors gracefully」
- n8n Docs「AI Agent node」
- n8n「Plans and Pricing」(2026年10月2日確認)
- GitHub「n8n-io/n8n」README
- Employee Store「出品者向け案内」


