n8nの連携|Slack・Gmail・スプレッドシートをつなぐ仕組みと認証
・ Employee Store 運用局

この記事のまとめ
n8nの連携は、サービスごとのノードと、そのサービスにつなぐための認証情報でできています。SlackやGoogleは、n8n Cloudかセルフホストかで認証の手順が変わります。この記事では、仕組みと認証の流れ、専用ノードがない場合の方法、認証情報の守り方を順に説明します。
この記事の内容は、2026年10月2日に n8n の公式ドキュメントで確かめたものです。画面の名前や手順は版によって変わります。設定の前に、末尾の出典から最新の内容を確かめてください。
n8n 連携の仕組みは、2つの部品でできています。サービスごとの操作を持つノードと、そのサービスにログインするための認証情報(Credentials)です。Slack、Gmail、Google スプレッドシートなど、よく使うサービスには専用のノードがあります。n8n の基本の操作はn8nの使い方で説明しています。
n8nの連携の仕組み:ノードと認証情報
ノードは、ワークフローの中の1つの手順です。Slack ノードはメッセージを送る、Google Sheets ノードは行を追加する、のように、サービスごとの操作を持っています。
認証情報は、ワークフローを外部のAPIやデータベースにつなぐための認証の情報です。n8n の中に保存されます。認証情報は、左上の Create ボタンから作るか、ノードの編集画面にある認証情報の選択欄から作ります。保存すると、n8n がつながるかを試します。
名前は、初期設定で「ノード名 account」になります。公式ドキュメントは、サービス、種類、用途が分かる名前に変えることを勧めています。認証情報が増えても、どれが何用か分かるようにするためです。
- 1サービス側で準備アプリの作成やAPIの有効化
- 2n8n で認証情報を作るトークンや Client ID を入れる
- 3保存して接続を試すn8n が自動で確かめる
- 4ノードで選ぶ操作と項目を設定する
連携できるサービスの探し方
連携できるサービスは、n8n の Integrations のページで探せます。種類(通常のノード、トリガー、コアノード)や、AI、分析、コミュニケーションなどのカテゴリで絞り込めます。料金ページによると、すべてのプランで、すべての連携(ノード)を使えます。
公式ドキュメントの認証情報の一覧には、サービスごとの設定手順があります。ノードを使う前に、そのサービスの手順を開きます。
同じサービスでも、出来事をきっかけに動き出すトリガーのノード(Slack Trigger など)と、操作を行うノード(Slack など)があります。この2つで、使える認証方法が違う場合があります。
Notion と Google ドライブ
Notion と Google ドライブにも専用のノードがあります。Notion は、インテグレーションのトークンか OAuth2 で認証します。トークンの場合は、使いたい Notion のページを、作ったインテグレーションに共有します。共有していないページへのリクエストはエラーになります。Google ドライブは、次に説明する Google の認証を使います。
Slackとつなぐ流れ
Slack の認証方法は2つあります。使うノードによって、選べる方法が違います。
| 認証方法 | Slack ノード | Slack Trigger ノード |
|---|---|---|
| API アクセストークン | 使えるが勧められていない | 必須 |
| OAuth2 | 勧められている方法 | 使えない |
OAuth2 でつなぐ
n8n Cloud では、認証情報の画面で Connect my account を選び、ブラウザで Slack にログインすればつながります。セルフホストでは、Slack アプリを自分で作ります。
- n8n の Slack の認証情報から、OAuth Callback URL をコピーする
- Slack API の Apps のページで、Create New App から From a manifest を選ぶ
- 開発に使うワークスペースを選び、マニフェストの JSON に、コピーしたURLと必要なスコープを書いてアプリを作る
- Basic Information の App Credentials から、Client ID と Client Secret を n8n に入れる
- OAuth & Permissions で Install to Workspace を選んで許可し、n8n の認証情報から接続する
アプリをワークスペースに入れるには、Slack ワークスペースの管理者の権限が要ります。社内の Slack につなぐ場合は、管理者と相談します。Slack のトークンのローテーションを有効にすると、トークンは12時間で失効し、n8n の認証情報が使えなくなります。本番では無効にしておきます。
Slack の出来事で動かす
Slack Trigger は、Slack アプリの Event Subscriptions を使います。n8n の Webhook URL を、Slack アプリの Request URL に入れます。Slack では、1つのアプリに Request URL は1つだけです。テスト用のURLで確かめた後、本番用のURLに切り替えます。n8n は、Slack の Signing Secret を認証情報に入れて、リクエストの署名を確かめることを勧めています。
Slack の中でAI社員を使う形は、AI社員をSlack・Teamsで使うで説明しています。
Gmail・スプレッドシートとつなぐ流れ(Google認証)
Gmail、Google スプレッドシート、Google ドライブなどの Google のノードは、OAuth2 かサービスアカウントで認証します。n8n は、広く使えて設定しやすい OAuth2 を勧めています。Gmail でサービスアカウントを使うには、Google が勧めていないドメイン全体の委任が要ります。そのため、Gmail では OAuth2 を使います。
どこで n8n を動かすか
n8n Cloud の場合
n8n Cloud では、Gmail、Google スプレッドシート、Google ドライブなどのノードで Managed OAuth2 を使えます。認証情報の画面で Sign in with Google を選ぶだけで、Google Cloud Console での準備は要りません。
セルフホストの場合
セルフホストでは Managed OAuth2 を使えません。Google Cloud Console でアプリを作り、Client ID と Client Secret を n8n に入れます。
- Google Cloud Console でプロジェクトを作る
- 使うAPIを有効にする。Gmail なら Gmail API。スプレッドシートには、Google Sheets API に加えて Google Drive API が要る
- OAuth 同意画面を設定する。社内の Google Workspace だけで使うなら Internal、それ以外は External を選ぶ
- OAuth クライアント ID を作る。種類は Web アプリケーションにし、n8n の OAuth Redirect URL を承認済みのリダイレクトURIに入れる
- Client ID と Client Secret を n8n に入れ、Sign in with Google で認証して保存する
External を選ぶと、アプリはテストモードで始まります。テストユーザーとして追加した Google アカウントしか認証できません。自分のPCで動かす場合は、リダイレクトURIに localhost を使えます。公開のドメインや SSL 証明書は要りません。
できる操作
Google Sheets ノードでは、スプレッドシートの作成と削除、行の追加・更新・取得・削除などができます。Gmail ノードでは、メッセージの送信・返信・取得、ラベルの追加、下書きの作成などができます。Gmail ノードは、AIエージェントのツールとしても使えます。
専用ノードがないサービスはHTTP Requestで
専用のノードがないサービスや、ノードにない操作は、HTTP Request ノードでAPIを呼びます。REST API があるサービスなら、データの取得や送信ができます。curl のコマンドを貼り付けて、設定を取り込むこともできます。
- Predefined Credential Type:n8n が対応しているサービスの認証情報を、そのまま使う。n8n はこちらを勧めている
- Generic Credential Type:n8n が対応していないサービス用。Basic 認証、ヘッダー認証、クエリ認証、OAuth1、OAuth2 などから選ぶ
専用ノードにない操作も、そのサービス用に作った認証情報を HTTP Request ノードで選べば呼べます。Google Sheets ノードの公式ドキュメントも、この方法を案内しています。
多くの認証情報には、Allowed HTTP Request Domains の項目があります。HTTP Request ノードでその認証情報を使えるドメインを、すべて、指定したドメインだけ、使わせない、の3つから選べます。認証情報が意図しないURLへ送られるのを防ぐ設定です。
認証情報を安全に扱う
n8n は、認証情報を暗号化してからデータベースに保存します。セルフホストでは、初回の起動時に作られる暗号化キーが ~/.n8n フォルダに保存されます。キーを失うと、バックアップから認証情報を戻せません。
- 共有の範囲を決める:認証情報の共有は、n8n Cloud の全プランと、セルフホストの Business・Enterprise で使える。共有された人は、認証情報の中身を見たり編集したりできない
- Community edition では、ワークフローと認証情報にアクセスできるのは、インスタンスのオーナーと作った人だけ
- 権限を絞る:Slack のスコープや Google のAPIは、使う操作に要るものだけにする
- 書き出しに注意する:認証情報を平文で書き出す --decrypted は、使い終わったら消す
- 外部の保管庫を使う:有料プランでは、外部のシークレットの保管庫とつなげる
作ったワークフローを人に渡す方法は、n8nのワークフローの書き出しで説明しています。
Employee Store は、開発者が作ったAIエージェントを企業が導入できるマーケットプレイスです。n8n のワークフローも出品できます。掲載料と初期費用はかからず、手数料は成約金額の20%で、成約したときだけ発生します。詳しくは出品者向けの案内をご覧ください。
よくある質問
- つなぎたいサービスのノードがない場合はどうしますか?
- そのサービスに REST API があれば、HTTP Request ノードで呼べます。認証は、Basic 認証、ヘッダー認証、OAuth2 などの汎用の方法から選びます。
- Slack Trigger で OAuth2 は使えますか?
- 使えません。Slack Trigger には API アクセストークンが必要です。メッセージを送るなどの Slack ノードでは、OAuth2 が勧められています。
- セルフホストでも Sign in with Google だけで Gmail とつなげますか?
- できません。Managed OAuth2 は n8n Cloud だけの機能です。セルフホストでは、Google Cloud Console で OAuth クライアントを作り、Client ID と Client Secret を n8n に入れます。
出典
- n8n Docs「Credentials」(2026年10月2日確認)
- n8n Docs「Create and edit credentials」
- n8n「Integrations」
- n8n「Plans and Pricing」
- n8n Docs「Slack node」
- n8n Docs「Slack credentials」
- n8n Docs「Google」(認証情報)
- n8n Docs「Google OAuth2 single service」
- n8n Docs「Google Sheets node」
- n8n Docs「Gmail node」
- n8n Docs「Notion credentials」
- n8n Docs「HTTP Request」
- n8n Docs「Share credentials securely」
- n8n Docs「Compare editions」
- n8n Docs「Set a custom encryption key」
- n8n Docs「Choose how to use n8n」
- Employee Store「出品者向け案内」


