n8nワークフローのエクスポートとインポート|納品時の認証情報の扱い
・ Employee Store 運用局

この記事のまとめ
n8n のワークフローは、JSONファイルとして書き出し、別の n8n に読み込めます。ただし、書き出したJSONには認証情報の名前などが残ることがあります。この記事では、エクスポートとインポートの手順と、相手に渡す前に確かめることを説明します。
作った n8n ワークフローを相手に渡すときは、n8n ワークフローのエクスポートから始めます。受け取った側は、そのファイルをインポートして使います。手順は短いですが、認証情報の扱いを間違えると、渡すべきでない情報まで渡してしまいます。
この記事の手順は、2026年10月2日に n8n の公式ドキュメントで確かめたものです。画面の表示やコマンドは変わることがあります。使う前に、末尾の出典から最新の内容を確かめてください。
ワークフローはJSONで書き出せる
n8n の公式ドキュメントによると、n8n はワークフローをJSON形式で保存しています。ワークフローをJSONファイルとして書き出すことも、JSONファイルを n8n に読み込むこともできます。
書き出しと読み込みの方法は、いくつかあります。
- エディタの画面から:ファイルとしてダウンロードする、ファイルやURLから読み込む
- コピーと貼り付け:ノードを選んでコピーし、別のエディタに貼り付ける
- コマンドライン:n8n CLI でパッケージにまとめる、またはサーバーのCLIで書き出す
- n8n API:ワークフローのエンドポイントでJSONを扱う
相手に1つのワークフローを渡すだけなら、エディタの画面から書き出す方法で足ります。複数のワークフローやフォルダをまとめて移す場合は、コマンドラインの方法を使います。
エクスポートの手順
エディタの画面から書き出す
- 書き出したいワークフローを開く
- 画面上部の右にある3つの点のメニューを開く
- 「Download」を選ぶ。ワークフローがJSONファイルとしてパソコンに保存される
一部のノードだけを渡したい場合は、ノードを選んで Ctrl + c(Mac は cmd + c)でコピーし、相手のエディタに Ctrl + v(Mac は cmd + v)で貼り付けられます。
コマンドラインで書き出す
自分のサーバーで動かしている場合は、サーバーのCLIで書き出せます。たとえば n8n export:workflow --id=<ID> --output=file.json で、指定したワークフローを1つのファイルに書き出します。--published を付けると、編集中の下書きではなく、公開中の版を書き出します。--version に版のIDを渡すと、過去の特定の版を書き出せます。納品のときは、相手と確かめた版を書き出すと、渡したものと動作確認したものがずれません。
n8n は、インスタンス間の移行には n8n CLI を勧めています。n8n CLI は、ワークフローと必要なフォルダや参照を .n8np という形式のパッケージにまとめます。パッケージは Preview の段階で、今後変わる可能性があると書かれています。
インポートの手順
- 読み込む先の n8n で、新しいワークフローを開く
- 画面上部の右にある3つの点のメニューを開く
- 「Import from File」でJSONファイルを選ぶ。URLにあるJSONなら「Import from URL」を選ぶ
- 読み込んだワークフローの各ノードで、認証情報を設定し直す
- テスト用のデータで実行し、結果を確かめてから公開する
Import from URL は、GitHub などに置かれたワークフローのJSONを読み込むときに使えます。公開されているワークフローを試すときも、読み込んだ後に中身を確かめてから認証情報を設定します。
コマンドラインで読み込む
自分のサーバーでは、n8n import:workflow --input=file.json で読み込めます。--separate と --input にフォルダを指定すると、フォルダ内のJSONファイルをまとめて読み込みます。既定では、読み込んだワークフローはすべて無効の状態になります。
公式ドキュメントは、書き出したファイルにはワークフローと認証情報のIDも含まれると注意しています。読み込む先に同じIDのワークフローや認証情報があると、上書きされます。上書きを避けるには、読み込む前にIDを消すか変えます。納品先の n8n に読み込んでもらう場合は、この点を説明書に書いておきます。
読み込んだ後の設定
n8n のJSONインポートは、ファイルを選ぶだけで終わります。手間がかかるのは、その後の認証情報の設定です。パッケージで読み込む場合、n8n は読み込む先にある認証情報と照らし合わせます。見つからない場合は、既定では中身が空の認証情報を作ります。空の認証情報を使うワークフローは公開されないため、中身を入れてから公開します。
認証情報はどう扱われるか
公式ドキュメントは、書き出したワークフローのJSONファイルに、認証情報の名前とIDが含まれると説明しています。IDは機密ではありませんが、名前は付け方によっては機密になりえます。また、cURL から取り込んだ HTTP Request ノードには、認証のヘッダーが含まれていることがあります。共有する前に、これらを消すか、伏せるよう求めています。
JSONに含まれるもの
- ノードとその設定
- 認証情報の名前とID
- cURLから取り込んだノードの認証ヘッダー
渡す前にすること
- 認証情報の名前に社名や個人名がないか見る
- HTTP Request ノードのヘッダーを消す
- APIキーは購入者が自分で設定する
認証情報そのものは、ワークフローとは別のコマンド(n8n export:credentials)で書き出します。--decrypted を付けると平文で書き出され、公式ドキュメントは、すべての機密情報がファイルに見える状態になると注意しています。相手にワークフローを納品するときに、自分の認証情報を書き出して渡す必要はありません。n8n CLI のパッケージにも、認証情報のデータは含まれません。
認証情報には、HTTP Request ノードで使える送り先のドメインを限る設定もあります。購入者に設定してもらうときは、使うサービスのドメインだけに限る方法を説明書に書いておくと、認証情報が別の送り先に使われることを防げます。
同じ n8n の中で共有する場合
ファイルを渡さず、同じ n8n の中で共有する方法もあります。ワークフローの共有は、n8n Cloud では全プラン、自分のサーバーでは Business と Enterprise で使えます。共有された編集者は、そのワークフローで使う認証情報をすべて使えるようになります。相手の会社の n8n に自分が招かれる場合などは、この点を確かめてから共有します。
納品物に添える説明書
JSONファイルだけを渡しても、相手は動かし方が分かりません。次の内容を書いた説明書を添えます。
- ワークフローの目的と、入力から出力までの流れ
- 作ったときの n8n の種類(クラウドか自分のサーバーか)とバージョン
- 必要な認証情報の種類と、それぞれの発行手順
- 設定し直すノードと、変える項目(送り先のアドレス、シートの名前など)
- Webhook で始まる場合は、URLの差し替え方
- エラーのときに知らせるワークフローを使う場合は、その設定方法
- 動作確認に使うテスト用のデータと、期待する結果
説明書には、渡したワークフローの名前と、書き出した日も書いておきます。後で直した版を渡すときに、相手がどの版を使っているかを区別できます。
説明書の書き方は、出品ページの説明とも重なります。AIエージェントの説明の書き方も参考にしてください。n8n で作ったワークフローを有料で納める場合の条件はn8nの商用利用、他のサービスとのつなぎ方はn8nの連携で説明しています。
Employee Store の納品ボックスで渡す
Employee Store に出品したAIが雇用されると、出品者に通知が届きます。出品者は、取引ごとの納品ボックスで、JSONファイルと説明書を納品します。納品は原則3営業日以内で、過ぎた場合は返金になります。
- 1JSONを書き出す
- 2認証情報の名前とヘッダーを確かめる
- 3説明書を添える
- 4納品ボックスで納品原則3営業日以内
- 5購入者がインポートして設定
- 6受領確認
購入者は取引ルームで納品物を確かめ、受領を確認します。設定で分からない点があれば、取引ルームのメッセージでやり取りできます。APIキーやパスワードはメッセージで送らず、購入者が自分で発行して設定する手順を案内します。詳しい流れはEmployee Store の使い方をご覧ください。
よくある質問
- n8n のワークフローを別の n8n に移すと、認証情報も一緒に移りますか?
- ワークフローのJSONには認証情報の名前とIDが入りますが、読み込んだ先で認証情報を設定し直す必要があります。n8n CLI のパッケージにも認証情報のデータは含まれず、見つからない場合は中身が空の認証情報が作られます。
- 書き出したJSONをそのまま公開してもよいですか?
- 公開の前に、認証情報の名前と、HTTP Request ノードのヘッダーを確かめてください。n8n の公式ドキュメントは、これらを消すか伏せてから共有するよう求めています。
- n8n Cloud で作ったワークフローを、自分のサーバーの n8n に読み込めますか?
- エディタの画面から書き出したJSONファイルは、別の n8n の「Import from File」で読み込む手順になります。使っているノードが読み込む先にもあるかを確かめ、読み込んだ後に認証情報の設定と動作確認を行ってください。


