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AIエージェントで情報収集を自動化|ニュース・Web検索の仕組みと注意点

・ Employee Store 運用局

この記事のまとめ

業界ニュースや競合の動きを毎朝まとめる仕事は、AIエージェントに任せやすい仕事です。集め方には、RSS、検索API、ブラウザ操作の3つがあります。この記事では、それぞれの流れと、毎朝届ける仕組み、サイトの利用規約と著作権で確かめることを説明します。

この記事のツールの機能と料金は、2026年10月2日に各社の公式ドキュメントで確かめたものです。料金や機能は変わることがあります。使う前に、末尾の出典から最新の内容を確かめてください。

AIエージェントで情報収集を自動化するときは、どこから集めるかと、何を残すかを先に決めます。集める先が決まっていない検索は、毎日違う結果を返し、比べにくくなります。まず集める先を決め、次に要約の形を決め、最後に届け方を決めます。

情報収集を自動化する3つの方法:RSS・検索API・ブラウザ操作

情報の集め方は3つです。決まったサイトの更新を受け取るRSS、キーワードで探す検索API、画面を開いて読むブラウザ操作です。3つは組み合わせて使えます。

情報収集の3つの方法

RSS

  • 決まったサイトの更新を受け取る
  • 集める先がはっきりしている
  • RSSを出していないサイトは使えない

検索API

  • キーワードで広く探す
  • 使った回数でクレジットを使う
  • 毎回結果が変わることがある

ブラウザ操作

  • 画面を開いて読む
  • ほかの方法で取れないときに使う
  • サイトの利用規約を先に確かめる

最初はRSSから始めるのがおすすめです。集める先が決まっているため、結果を毎日比べやすくなります。RSSのないサイトや、まだ知らない情報源を探したいときに、検索APIを足します。ブラウザ操作は、ほかの方法で取れない情報に限って使います。

RSSで集めて要約する流れ

n8n には、RSSを読む RSS Read ノードがあります。読みたいRSSのURLを入れると、記事の一覧を取り出せます。新しい記事が出たときに動き出す RSS Feed Trigger ノードもあります。n8n でニュース収集を組むときは、この2つのどちらかを入口にします。

n8n の RSS ノードの使い分けは、届け方で決めます。新しい記事が出るたびに知らせたいなら RSS Feed Trigger を使います。毎朝まとめて届けたいなら、決まった時刻に動くトリガーの後に RSS Read を置き、前日からの記事をまとめて要約します。読む人の数が多いときは、まとめて届けるほうが通知の数を減らせます。

  1. RSSのURLを並べる。業界のニュースサイト、競合の告知ページ、官公庁の新着情報など
  2. 前回までに読んだ記事を除く。記事のURLを表計算のシートなどに記録して、同じものを二度要約しない
  3. AIに要約させる。見出し、3行の要約、元の記事のURLを決まった形で出させる
  4. 要約をまとめて、チャットやメールで届ける

要約には、必ず元の記事のURLを付けます。読む人が元の記事を開いて確かめられるようにするためです。AIの要約には間違いが入ることがあります。数字や日付は、元の記事を見てから使う決まりにします。

Web検索ツールを使う流れ

AIエージェントにWeb検索をさせるときは、検索APIを使います。ここでは Tavily を例にします。Tavily は、Webの検索と、Webページの本文の取り出しができるAPIです。使うにはAPIキーを発行します。

n8n で組む場合

Tavily の公式ドキュメントによると、n8n ではノードの一覧から Tavily を追加し、検索(Search)か本文の取り出し(Extract)を選べます。AI Agent ノードのツールとして追加することもできます。ツールにした場合は、AIエージェントが考えながら、必要なときに検索を使います。決まったキーワードで毎日探すなら、ノードとして置くほうが、検索の回数を決めやすくなります。

Dify で組む場合

Dify では、プラグインのマーケットプレイスから Tavily のツールを入れ、APIキーで認証します。Chatflow と Workflow では Tavily Search と Tavily Extract のノードが使えます。Agent のアプリでは、ツールとして加えれば、AIが必要なときに検索します。Dify でWeb検索の結果を要約するなら、Tavily Search のノードの後に LLM のノードを置き、要約の形を指示します。

  • 検索の種類(topic):一般の検索(general)、ニュース(news)、金融(finance)から選べる
  • 期間(time_range):1日、1週間、1か月、1年など、公開日や更新日で絞れる
  • サイトの指定:含めるドメインと除くドメインを指定できる
  • 件数:1回の検索で返す結果の数を、最大20件まで指定できる

費用の数え方

Tavily の料金はクレジットで数えます。基本の検索(basic)は1回1クレジット、詳しい検索(advanced)は1回2クレジットです。毎月1,000クレジットまでは料金がかからない枠があり、使った分だけ払う場合は1クレジット0.008ドルです。たとえば、基本の検索を1日10回、30日続けると300クレジットになります。

検索のクレジットの数え方(基本の検索の例)
1クレジット基本の検索1回10回1日の検索回数(例)30日1か月300クレジット1か月に使うクレジット

AIエージェントに検索を任せると、AIが自分で何度も検索することがあります。1回の実行で何回まで検索してよいかを決め、使ったクレジットを月に1回確かめます。

毎朝届ける仕組み(定期実行)

毎朝届けるには、決まった時刻にワークフローを動かします。n8n では Schedule Trigger ノードを使います。秒、分、時、日、週、月の単位か、cron の式で時刻を決められます。

時刻のずれに注意します。Schedule Trigger は、ワークフローのタイムゾーンか、n8n 全体のタイムゾーンに従います。自分のサーバーで動かす n8n の初期値は、アメリカのニューヨークの時刻です。日本の朝に届けたいときは、ワークフローの設定で日本のタイムゾーンを選びます。

Dify では、Workflow のアプリでスケジュールトリガーが使えます。1つのワークフローに置けるスケジュールトリガーは1つまでです。毎時、毎日、毎週、毎月の設定か cron の式で時刻を決め、次の5回の実行時刻を画面で確かめられます。

毎朝のニュース収集の流れ
  1. 1決まった時刻に動くタイムゾーンを日本にする
  2. 2RSSと検索で集める検索の回数に上限を決める
  3. 3読んだ記事を除くURLで照合する
  4. 4要約する元の記事のURLを付ける
  5. 5チャットやメールで届ける社内の決まった場所へ

サイトの利用規約と著作権の確認

情報を集める前に、集める先のサイトの利用規約を確かめます。自動で取得することや、内容を転載することを禁止しているサイトがあります。ブラウザ操作で画面を読む場合は、特に先に確かめます。

著作権については、文化庁が2024年7月31日に「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」を公表しています。AIを業務で使う人に向けて、次のような点が挙げられています。

  • 使うAIサービスの利用規約を確かめ、それに従って使う
  • AIによる生成と、生成したものの利用では、著作権侵害かどうかの判断が異なり得る。生成物をネットで配信するなどの利用は、権利を制限する規定の範囲外になることが多いと考えられる
  • 生成物を使う前に、既存の著作物と似ていないかを確かめる

同じチェックリストは、RAG(検索拡張生成)などのために既存の著作物を含むデータベースを作る場合で、その著作物の表現を出力させることを目的とするときは、権利者の許諾が要る場合があるとしています。集めた記事を社内で共有するときは、要約と元の記事へのリンクにとどめ、記事の本文をそのまま転載しない形にしておくと、判断に迷う場面を減らせます。判断に迷うときは、文化庁の資料を確かめ、必要に応じて専門家に相談します。

検索APIやAIモデルのサービスにも、それぞれ利用規約があります。集める先のサイトの規約と、使うサービスの規約は別のものです。導入するときは、両方を確かめた記録を残しておきます。

集めた情報をSNSの投稿に使う方法はAIエージェントでSNS運用で、AIエージェントにできることの全体はAIエージェントにできることで説明しています。

Employee Store のマーケティングカテゴリ

Employee Store は、開発者が作ったAIエージェントを、会社が導入できるマーケットプレイスです。カテゴリの1つにマーケティングがあります。出品者は n8n や Dify のワークフロー、自社開発のエージェントなど、形式を問わず掲載できます。n8n の基本はn8nの使い方で説明しています。

価格は買い切り、月額、初期費用と月額のいずれかで、決済は Stripe です。購入後は取引ルームで出品者とメッセージをやり取りし、納品物を確かめて受領します。納品は原則3営業日以内で、過ぎた場合は返金されます。導入する前に、検索APIなどの外部サービスの料金を誰が払うかを出品ページで確かめてください。

よくある質問

RSSと検索APIはどちらを使えばよいですか?
集める先が決まっているならRSSから始めます。結果を毎日比べやすく、検索APIのクレジットも使いません。RSSのないサイトや、まだ知らない情報源を探したいときに検索APIを足します。
集めた記事の要約を社内で共有してもよいですか?
まず集める先のサイトの利用規約を確かめます。共有するときは、要約と元の記事へのリンクにとどめ、本文をそのまま転載しない形にします。著作権の考え方は、文化庁の「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」で確かめられます。
n8n で毎朝決まった時刻に動かすには、何を設定しますか?
Schedule Trigger ノードで時刻を決め、ワークフローのタイムゾーンを日本にします。自分のサーバーで動かす n8n は、タイムゾーンの初期値がアメリカのニューヨークのため、設定しないと時刻がずれます。

この記事を書いた人

Employee Store 運用局AIエージェントのマーケットプレイス「Employee Store」の運用チームです。ツールの機能や料金は各社の公式情報で確かめ、出典を記事の最後に載せています。誤りに気づいた方はお問い合わせからお知らせください。

出典

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